2007.8月記

日本とモンゴル

 

先にも書いたが、モンゴルの国土のほとんどは大草原と砂漠。
そこで遊牧して暮らす生活の豊かさ。例えばチベットの国では自然と暮らす豊かさ、
近代化というものを全く否定したところの豊かさを人々は享受している様に思えるのだが、何故モンゴルでも大草原での遊牧という豊かな生活では満足出来なかったのだろう。

ここ数年の気候の変化にて大量の家畜を失ってしまった遊牧民が、ウランバートルへを目指した、という事もあるだろう。

だが、それだけでは無い。テレビのある生活を持ってしまったら、テレビの無い生活にはもう戻れない。ウランバートルでの安易な生活に慣れてしまえば、それまでの遊牧の生活にはもう戻れない、という事なのだろうか。

モンゴルにも日本のJICA(国際協力機構)は事務所を構え、経営者の育成、技術者の育成などを行おうとしている。

日本の大相撲では承知の通り、朝青龍、白鴎、旭天鵬・・・などモンゴル出身者がどんどん増えて来ている。彼らはお国では、まさしくサクセス・ストリーを地で行った人達で、いつもあこがれの的である。
日本の大相撲の人気などがいつまで続くのか、わかったものではないが、モンゴルにはモンゴル相撲では無く、日本の相撲を教える子供向けのスクールなども出来ていて、次世代の朝青龍、白鴎を養成する事に余念が無い。

それはそれで結構な事であるが、今後の日本のあり方としてモンゴルとはもっともっと産業ベースでも密接であって良いのでは無いだろうか。

なんせ日本人には生まれた時に「モンゴル斑」もしくは「蒙古斑」と呼ばれる青いあざがあるんですから。
同じ服を着て同じオフィスにでも一緒に居れば顔だけでは絶対にどっちが日本人だかモンゴル人だか、判別出来ないだろう。

それだけ近しい人々なのです。

この書き物のタイトルの「バヤラルラー」はモンゴル語で「ありがとう」の意。
この「ありがとう」はモンゴル紹介の本でも各々バヤラルラー、バイラルラー、バイルラー、バヤルラー、バイルラーと微妙に違っている。どれを用いてみても「いやそれはこうだ」と必ず誤りを指摘される。世界の「ありがとう」の言葉でこれだけマスターしづらい「ありがとう」はちょっとめずらしい。

それでも、誤表記との指摘を承知の上で、「モンゴルよバヤラルラー!」

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