ゲル
モンゴルでは人よりも羊や馬やヤクの数の方が断然多い。

ゲル

ゲル

ゲル

ウランバートル郊外にどんどん出来ているゲル。それぞれ柵で囲った狭っ苦しいゲルである。
ゲル
ゲルの中
ゲルの中。良く見ると日本の仏壇同様に
亡くなったお祖父さんの写真などが
祭られている。
ホテル内
立派なホテルのはずが、壁にひび。

 

 

2007.8月記

大らかな国民性

 

日本の国土の4倍もの面積に人口たったの250万人。
羊や馬やヤクなどは何千万頭単位。人間より羊の方がはるかに多い。
その人口の約半数近くが首都ウランバートルに集中している。
温度差の激しいところで、昼と夜の温度差も大きいが1年を通しての温度差はすさまじい。
真夏は35℃〜40℃ に比べて真冬は−30℃にまでなってしまうのだと言う。
国土のほとんどは砂漠と大草原。
その大草原に遊牧民達が「ゲル」と呼ばれる簡易住宅に住み、場所を移動しながら生活をしている。

今年、日本の皇太子殿下がモンゴルへ訪問された際に宿泊したホテルがある。
通常であれば迎賓館に宿泊されるはずのところ、迎賓館が雨漏りがするとの事で、急遽そのホテルに宿泊されたのだという。
そのホテルのある通りは、それをきっかけに日本の資金でかなり整備されたのだそうだ。通りの名前はそれまでの通りの名前をあっさり捨てて、その名もトウキョウ通りとなった。

最新の話題をもう一つ。
モンゴルと日本の時差は1時間。但し夏場はサマータイムで1時間早くなるので、日本と全く同じ時間となる・・・と、どれだけ最新のガイドブックにもそう書いてあるはず。
ところが、この春にてサマータイムはやめにしたとの事で、現在は時差1時間、なのである。
現地へ着く前のモンゴル航空の時間表示がいい加減なものだから、時間については現地へ着いてもちょっと混乱してしまった。

まだ結構騒がれているが、朝青龍が怪我と言う理由で巡業へ行かずにモンゴルへ帰って中田英寿と一緒にサッカーをしていた、とか言う話。別に朝青龍が仮病を使って巡業をサボったんじゃないか、などと言うヤボな話を書くつもりは無い。

モンゴル人っというのは大らかなのですよ。
自分の立っている場所から周り360度、地平線の続く限りの大草原に立ってみれば良くわかる。
もう、日本での日常生活なんてなんとチマチマしているんだろう、と思ってしまうから。モンゴルというのは首都のウランバートルからほんのちょっと車で走っただけでそういう場所に遭遇出来る国で、そういう国で育った人は良く言えば「小さい事を気にしない」、悪く言えば「いい加減」、「チャランポラン」、中ぐらいに言えば「大ざっぱ」、そんな民族なのですよ。
もちろん、チャランポランで大ざっぱな民族なんてモンゴル以外にもいくらでもありますが・・。
日本人にもたまに居たりして・・・ハハ余談でした。
モンゴルは情報通信技術に今後重きを置くという。
で首相直属の三局の一つであるのが情報通信技術局と説明を受けてここでまた疑問が湧いて来るのである。
モンゴルは大統領制じゃなかったか。
大統領直属では無く首相直属というのが重きを置いている分野に属するのか、私にはわからない。
横道に逸れる前に軌道修正すると、そのモンゴル情報通信技術局の局長の代理の方へのインタビューの中で彼はIT産業分野を今後充実させて行く事が重要、とのたまうのであるが、日本で言うところの「情報処理技術者試験」に相当する様な「情報処理技術」に関する国家試験は現在あるのか?もしくは今後行う予定はあるのか?

※日本では情報処理技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)という独立行政法人が運営をしているが「情報処理の促進に関する法律(だったと思う)」に基いた経済産業省の認定する国家試験である。

とのQに対して、かなり若手のエリート官僚であろうその局長代理は、はっきりと「NO」と答えた。民間レベルで行うべし。政府は関与しない。
その後のどんな質問にも政府は民間に口出ししない。民間同士で行うべし。なのだ。

ところが、その直後に局の下部組織(と自ら言っているので下部組織なのであろう)モンゴルソフトウェア協同組合、略して「MOSA」とのインタビューの中で、なんとなんと、今年の10月から現在の日本のIPAの基準に沿った国家試験を行う、と明言しているではないか。
それを司る組織の長の代理たるものが知らない?
なんなんだ、それは?
自分で即答出来ないのであれば、答えを保留にしてもいいのに、さすがにプライドが許さないのか、即答してしまう。
我々民間人に適当にはいい加減に答えても差し支えなかろうとの判断もあったかもしれないが、それもこれも「小さい事を気にしない」、「いい加減」、「チャランポラン」、「大ざっぱ」の民族性なのだと考えれば、すべてが納得出来てしまう。

え?それじゃ朝青龍が仮病でサボったって言ってる様なものだって?
いえいえとんでもない。
朝青龍が怪我だったかどうかなんて事を言ってるんじゃなくって、そういう理由で帰国しているのに、スタジアムでのサッカーがメディアに載ってしまう事、その及ぶ先に全く無頓着なところ。
それが大らかな国民性の表れであり大ざっぱな国民性の表れの一つの例としてあげているだけの事。
ちなみにそのサッカーをしていたスタジアム(スタジアムと言っても日本で言うスタジアムの様な立派なものではないですよ。地方の社会人二部三部リーグが使う程度のもの、と言えばだいたい雰囲気はわかってもらえるでしょうか)は、坂東英二が寄贈したのだと言う。たぶんホントだと思う。

なんせ、皇太子の宿泊されたという四つ星か五つ星のホテル(その時はホテル全部が貸し切り状態だったという)ですら、空調が効かない、鍵がなかなか開かない、バスの栓が壊れている、洗面台の栓が抜けない・・・なんていう部屋がいくつもあるのですから。

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