ビル
建設中ビル
ウランバートルは建設中の建物だらけ。
建設中ビル
モンゴル情報通信技術局
「モンゴル情報通信技術局」の入り口
モンゴル科学技術大学
モンゴル科学技術大学
馬乳酒
これが馬乳酒
スナック菓子
 
2007.8月記

産業

 

産業と言えば、カシミア製品と思いきや、確かに羊毛はモンゴルかも知れないが製造しているのは中国である。
このモンゴルへの中国、韓国、ロシアの進出はすさまじく、モンゴルは資源の国でありながら、その資源を元に産業を起こしているのは外国の会社。まさしく産業の空洞化である。
モンゴルは石油の産油国でありながら産油された石油はそのまま中国へ、でここで売られているガソリンはロシアから輸入している。
ガソリンの値段は1L約100円。賃金が月に1万からせいぜい3万円の人達にとって決して安い値段では無いだろう。ましてや車の燃費も悪そうだし。
モンゴルでのウランバートルへの人の集中化はどんどん進んでいる様である。
今やウランバートルの街は建設ラッシュで、至る所に建設中のビルがある。
ウランバートルのマンションの価格は1平方メートルあたり約650$。
決して安くは無い。
ウランバートルへ集中して来た人の住みかはウランバートルの郊外に乱立するゲル。
各々が柵で囲まれていて、まるで「ココは俺の陣地」と主張しているみたいだ。
これらの郊外の土地は全て国がどんどん無料で払い下げているのだという。

ウランバートルの郊外で火力発電所を見つけた。
聞けば、なんと中国人の会社なのだと言う。
外資や外国企業の参入に積極的なのはいいが、エネルギー産業までも委ねてしまうのか、それがモンゴル人の大らかなところなのかもしれないが、大らかにも限度があるんじゃないのか。

モンゴルでのコンピュータ産業はいかなるものか、ソフトハウスは政府直轄のソフトウェア産業協同組合に属しているのが、30社、TOTALで60社だという。
ソフトウェア技術者は3000名、その予備軍たるコンピュータの習熟学生は9000名と言うが、モンゴルで一番の技術大学である所の科学技術大学を見て、そのあまりにお粗末な設備に驚く。ここの電子工学科卒と言われてもなぁ。
日本のそこらの専門学校の比では無い。
専門学校どころか電子工学などとは無縁の中学校にだってはるかにマシなコンピュータ設備が充実しているんじゃないのか。

モンゴルの情報通信技術局いわく、モンゴルの全産業の中でIT分野の占める割合は8%だと言う。だがよくよくその内訳を聞いてみると、その8%の内90%が通信事業だという。と言う事は純粋なソフトウェア業と言えるのは1%前後と言ったところか。

モンゴルのソフトウエアハウスいわく、オフショアで仕事を請ける事が出来る、仕事を流してくれ、と。アウトソーシング可能だと言うのだが・・・。

韓国が出資したITパークという場所がある。その中にソフト業者は集まっているとの事だが、ITパークの設立は2003年。
100社ほど申請があって、そのうち38社ほどの申請を最近許可したという。
と、言う事はソフトハウスの大半は設立してほんのわずかな期間しかたっていないと言う事だ。

モンゴルでは税金は極めてわかりやすい。
消費税10%、所得税も10%。会社にしたって法人税は一律10%。
税理士なんて職業は成り立たないでしょう。

なんせ法律もころころと良く変わる国である。
じきにアジアで一番のタックスヘブンになっているかもしれない。
いや、実際にそうなる、と明言してたっけ。

・−−−・食べ物・−−−・
<馬乳酒>
韓国に行けば、それぞれの一家に一つのキムチの味付けがあるのと同様に、
モンゴルにも家庭の味、というものがある。
馬乳酒とヨーグルトがその最たるものだろうか。
馬乳酒とは文字通り、馬の乳から作る。
酸味が強く、一口目は「なんだこりゃ」なのだが、ちょっと飲み慣れてしまうとこんなあっさりとしたアルコールがあっていいのか、と病みつきになってしまいそうである。
作ってしばらくすると程よい酸味が出るのだと言う。
但し、日持ちがしない。
三日も経てば酸味が勝ち過ぎて、もう飲めなくなってしまう。

ちなみにモンゴルのスナック菓子がこのヨーグルトとそっくりな味だった。
食べ物についてはいくつかモンゴルならでは、というものもあるがそもそもモンゴルでは野菜を作っていない。全部中国から入って来ている。

モンゴルならではの食事と言えばやはり羊などの肉料理と乳製品だろうか。
この肉がなかなかかたい肉が多いので、柔らかな舌触りの良いものに慣れてしまった日本人が顎を鍛えなおすには丁度良いかもしれない。

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